犬の尿トラブルは、寒くなってくると起こりやすくなります。膀胱炎や尿路結石などの尿トラブルを解消するには、クランベリーがいいと言われています。

ここでは、犬の尿トラブルが起こる原因、クランベリーのサプリの効果、普段から気をつけてあげたいこと、について見ていきます

なぜ寒い時期に尿トラブルが多いのか?

秋や冬などの寒い時期になると、犬の尿トラブルが増えます。

寒くなるとあまり運動しなくなりますし、暑い時期に比べて水を積極的に飲まなくなります。すると、尿が少なくなって膀胱が細菌に感染しやすくなって、膀胱炎が起こります。また、ミネラル分に対して水分の量が少ないことで、尿路結石にかかりやすくなります

寒いと空気が乾燥しやすいので、さらに体内の水分量が減って尿量が減ってしまいます。
膀胱炎の原因は、尿道から入った細菌です。これが膀胱に感染してしまい、炎症を引き起こしてしまいます。

できるだけ水分を摂取させることが大切なのですが、これに対してクランベリーの成分が良いと言われています。

クランベリーのサプリとは?

9--5

生のクランベリーには、プロアントシアニジンという成分が含まれています。
この成分は尿路感染症を起こす細菌のひとつである、大腸菌が尿路の壁に付着するのを防ぐ作用があります。

他にも、キナ酸という有機酸が腸管で吸収されて、さらに肝臓で代謝されて安息香酸(あんそくこうさん)になり、これにグリシンが加わって馬尿酸(ばにょうさん)という物質になります。この過程で尿のpHが酸性化することで、大腸菌などが居づらい環境に変えることができます。

つまり、クランベリーにはプロアントシアニジンによって大腸菌が尿路壁に付着するのを防ぐ、キナ酸が吸収されて尿のpH値を酸性化させて細菌の増殖を防ぐ、という2つの効果があるということです。

サプリ以外にできること

尿トラブルにはクランベリーのような改善効果が期待できるサプリを使う他にも、普段から免疫力を高めてあげるようにしましょう。
また、犬の体が冷えないように室温に気をつけてあげたり、なるべく水分を摂取しやすいように水温を調整してあげるといいです。

食事では、根菜類は身体を温める作用があります。こればかり食べさせていると栄養が偏りますが、毎日の食事の中に少しずつ混ぜてあげるといいでしょう。
膀胱炎は特に尿道が長いメスがかかりやすいので、気をつけてあげましょう。また、高齢犬も免疫力が下がっているので気をつけましょう。