人間も猫も、高齢になれば免疫力が下がって体調を崩す回数が多くなります。
猫は人間より年をとるスピードがはやいので、10歳にもなれば寝てばかりいるような高齢猫になってしまいます。
高齢になったら、サプリメントを使って免疫力をあげてあげると、愛猫のQOL(生活の質)をアップできる可能性があります。
ここでは、どんな成分が免疫力アップにいいのか、サプリメントについて、注意点についてみていきます。
サプリメントの成分
免疫力をアップさせる成分には、プロポリス、ラクトフェリン、ハーブ、ビタミンCなどがあります。
プロポリスは抗菌、抗炎症、抗酸化、組織再生など様々な効果が期待されている成分で、猫用のものも販売されています。
ラクトフェリンなど腸内環境を整える系統のサプリメントは、栄養の吸収効率が下がってしまうのを予防できます。メス猫は特に去勢手術後に便秘になりやすいです。この便秘改善にも腸内環境を整えるのは有効です。
腸内環境環境が整うと全身の免疫力がアップするだけではなく、腸からの栄養素の吸収効率が良くなるので、食べたものがしっかり身になるようになります。
ハーブは様々な種類があり、免疫力のアップや関節炎、膀胱炎、大腸炎、胃炎などの炎症系の病気の予防効果が期待できます。
ビタミンCは猫の体内でも合成されていますが、ほとんどの子が必要量に達していないと言われています。不足しているビタミンCを補うことで、感染症から体を守ったり、抗酸化作用によって老化を防ぐことができます。
食事が基本ということは忘れずに
サプリメントは、あくまで食事で補えない栄養素を補うものとして使うようにしましょう。高齢用のキャットフードには最初から体力をつけさせるなどのサポート成分が入っているものもあるので、成分との兼ね合いも考えながら選ぶようにしましょう。
たくさんあげたからといって、効果が高くなるというわけではないのです。下手をすると、副作用でかえって良くない影響が出てしまう可能性もあります。
食事がメインで、不足しているようなら与えるという態度で臨みましょう。
与えるときの注意点
成分によっては、アレルギーを起こす子もいます。その成分自体がアレルゲンではなくでも、工場のラインでアレルゲンとなる成分が混入したり、食べやすくするための成分でアレルギーが起こることもあります。
アレルギーを起こしたら、サプリメントの使用は中止して動物病院に相談に行くようにしましょう。