ペットには人間と同じように生きるための器官が数多く存在しているうえに、検査器具を使わないとそれぞれの器官が正しく機能しているかを把握する事は不可能なので、必ず信頼できる獣医に定期的に健康診断してもらうようにしましょう。

犬が貧血になってしまう原因

犬も人間と同じように貧血を起こしてしまう場合があるのですが、犬の場合重度の貧血を起こしてしまった場合事故免疫疾患や体に腫瘍ができていたり、最悪の場合ガンになっている可能性もあるため注意が必要です。

貧血の主な原因としてはノミのような寄生虫が原因とされています。
しかしノミの場合は皮膚や体毛を清潔に保つ事で防止する事ができますが、やっかいなのが鉤虫と呼ばれている子犬の腸内に発生している寄生虫の存在です。

腸内といっても皮膚から体内に入っていくため防止する事はできますが、一度寄生してしまうと物理的に除去する事が困難なため注意しなければなりません。

この他にも貧血の原因として内傷や外傷といった傷口からの失血による鉄分の不足や、毒性や化学物質中毒症状による貧血があげられます。
なので散歩コースに工事現場等の危険な場所がある場合はコースを変えるなどして対応するようにしてください。

犬が貧血を起こした時の症状について

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貧血を起こすと主に歯肉やまぶたといった部分が赤い色から白や青白くなる症状が見られ、人間のように無気力や息切れを起こす事が多く見られます。
また酷い場合は呼吸困難にも陥ってしまう可能性もあるため、ただの貧血と思わず適切な対処をしなければなりません。

しかし貧血の度合いによってはこれらの症状がみられないため、その場合は犬の便に注目するようにしましょう。
内部器官が損傷する事による内部出血が原因で貧血を起こしている場合、便の色が非常に黒くなりタール状になるので確認してみてください。

鉄分を含んだサプリメントで貧血を予防

犬の貧血は人間と同じように血液中のヘモグロビンが不足する事によって酸素を全身に運ぶ事ができなくなっている症状です。

これはヘモグロビンに含まれている鉄と結合するヘムという色素が酸素と結合し全身に運搬するためとなっており、貧血はこの働きは行われにくくなっている状態なので、サプリメント等で鉄分を補給すれば症状が改善されます。

サプリメントの種類としては鉄分も重要ですが、赤血球を生成する骨髄を強化するビタミンも非常に重要になってくるのでバランスよく摂取させるようにしましょう。

またドッグフードに肝臓や緑の野菜、ケルプ等が含まれている物でも貧血に効果があるので犬に食べてもらえるかどうかを試しながら栄養補給の手段を考えると良いでしょう。