猫は舌で舐めて体を清潔にしていますが、長毛腫や中毛種の猫だと、皮膚まできれいにできなくて、皮膚病を起こしてしまうことがあります。
また、最近ではアレルギーによって皮膚炎を起こす子が増えています。
ここでは、皮膚病の原因と対策、サプリについてみていきます。
いろいろな原因がある皮膚病
原因はいろいろありますが、多いのはアレルギー、細菌、真菌、ノミやダニなどの寄生虫です。一番多いのがアレルギー性皮膚炎で、激しいかゆみを伴うので、猫が患部をバリバリ引っかいて出血してしまうこともあります。
アレルギーの原因には、食べ物、生活環境、化学物質、ハウスダスト、ダニ、などがあります。毛が抜け落ちてしまう場合は、細菌性や寄生虫によるものが多いです。
放っておくと掻きむしってさらに症状が悪化してしまうので、皮膚と心のどちらもケアもうまく行っていく必要があります。
対策は?
まずアレルゲンなどの原因物質を排除することが対策になります。
猫が普段寝場所にしている場所などは、寄生虫の住処になりやすいので、毎日しっかり掃除してあげるようにしましょう。
食べ物が原因であれば獣医に相談して、アレルギーが出ない専用のフードを処方してもらうという手もあります。
皮膚が荒れていたり出血している場合は、掻かないようにエリザベスカラーなどを使ってガードしましょう。かなり可哀想な見た目になってしまいますが、そのままだと猫が患部を掻きむしってしまうので、しばらく我慢してもらいましょう。
アレルギー性皮膚炎は、免疫力がおかしくなっていることが原因なので、免疫力を正常に戻してあげることが根本的な対策になります。
皮膚病に効果が期待できるサプリ
免疫力をアップするサプリには、原料にアガリクスなどを使ったものがあります。餌にふりかけるようにして使ったり、水に溶かして使えるパウダータイプもあります。
ほかには、β-グルカンも免疫力を高めてくれる成分です。体が持つ免疫細胞を強化したり調整する効果があります。
アガリクスやβ-グルカンは癌予防や改善にも使われています。
免疫力が正常になれば、免疫機能が暴走してしまうアレルギー性皮膚炎の症状がおさまっていく可能性があります。
サプリはあくまで補助的なものなので、食事をメインに考えることが大切ですが、栄養が不足しがちな子には積極的に使ってみてもいいでしょう。
ただし、すでに動物病院から処方されている薬がある場合には、飲み合わせに注意しましょう。