ドッグフードを与えていれば栄養バランスはばっちりだと思っていませんか?
確かにフードの中には、手間暇かけてしっかり栄養計算された良質のものもあります。
そういうものを与えているならば、亜鉛が不足することはないかもしれません。

しかし、安価に大量生産されているドッグフードだと、バランスが悪くて亜鉛不足に陥ってしまう可能性もあります。
ここでは、犬の亜鉛不足の症状、対策、ペット用のサプリメント選びについて見ていきます。

不足するとどうなるの?

犬の栄養素では、亜鉛は必須栄養素になっています。人よりも犬や猫のほうが必要量が多いです。ドッグフードを1日に100g与えている場合には、最低でも12mgは摂取することが望ましいです。人間だと推奨量が成人男性で12mg、成人女性で9mgなので、かなり多くことがわかります。

不足してしまうと、皮膚の新陳代謝が下がったり、抗体の生産がうまくできなくなることが知られています。これにより、皮膚の異常、コラーゲンの合成障害、脱毛、爪の変化、免疫力低下、生殖機能低下、などのトラブルが起こる可能性があります。
皮膚の症状が出たら、亜鉛不足を疑ってみる必要があります。

対策は?

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不足しているかどうかを見極めるのは難しいですが、まずは次のような症状が出ていないかチェックしてみましょう。
フケがよく出る、顔やマズルの毛が抜ける、肉球が硬い、毛がパサついて毛艶が悪い、傷の治りが遅い、色素が抜けている、などです。

食事で与えるならば、鶏肉ささみ100gで0.6mg、木綿豆腐150g(2分の1丁)で0.9mgがあるので、これらを工夫して与えてもいいですが、これを毎日続けるのは難しいですし、人間の食べ物を与える弊害も考えると、犬用のサプリメントで不足分を補ってあげたほうがいいです。

ペット用サプリメントの選び方

サプリメントであれば、1粒あたり亜鉛が10mg含まれているものがあります。美味しく味付けされているものであれば、おやつ感覚で与えることができるので使い勝手がいいです。
歯が弱いシニア犬でも食べやすいように柔らかくしてあるものもあるので、安心して与えることができます。

体重5kg未満で1粒、5〜10kgで2粒、10〜15kgで3粒、と5kg増えるたびに1粒ずつ増量して使えばいいので計算も簡単です。
サプリメントを選ぶときには、おやつ感覚で与えられるものを用意すると、犬も喜びますし飼い主さんも楽ができますよ。