アトピー性皮膚炎でかゆがっている愛犬を見るのは、辛いものですね。人間なら掻くのを我慢した方がいいとわかりますが、犬はそれがわからないので、本能の赴くままに引っ掻いて傷つけてしまいます。
なんども繰り返していると皮膚がゴワゴワになって硬くなり、バリア機能が弱まってしまうこともあります。

ここでは、犬のアトピー性皮膚炎に効くサプリメント、症状について、アレルギーケアについて見ていきます。

免疫力を底上げすることが重要

免疫機能は全身にありますが、腸は全身の免疫機能の6割を担っていると言われてます。つまり、腸の免疫力をアップさせることができれば、免疫力の底上げができるということです。
そのために必要なのが、腸内環境を整えることです。

腸内環境が整っているということは、善玉菌と悪玉菌のバランスが整っているということです。善玉菌が多い方がアレルギーに対して強くなります。

サプリメントで善玉菌を増やすには、乳酸菌を多く含む発酵食品などが有効です。乳酸菌はプロバイオティクスのひとつで、腸内で有益な作用をもたらす微生物やそれらを含んでいる食品のことを意味します。

プロバイオティクスのサプリメントを使うことで、免疫機能が高くなります
また、犬のアトピーは亜鉛不足によっても起こりやすくなるので、亜鉛も与えてあげるといいでしょう。

アトピー性皮膚炎について

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アレルギー反応と関連する皮膚の炎症を伴う過敏症が、アトピー性皮膚炎です。
慢性的な症状になりやすく、犬の場合は掻きこわしてしまうことで症状が悪化する可能性があります。

掻かないように犬用のエリザベスカラーを使うという方法がありますが、これはご飯を食べる時に引っかかってしまったり、エリザベスカラーの装着そのものが大きなストレスになってしまうので、どうしても必要な時以外は使わない方がいいでしょう。

痒みがひどいようであれば、一時的にステロイド剤を使って痒みを和らげてあげることも大切です。ステロイド剤は長期的に使うのは好ましくありませんが、期間限定で使う限りは、QOL(生活の質)を向上させるのに役立ちます。

アレルギーのケアで大切なこと

乳酸菌などが含まれたプロバイオティクスなどのサプリメントを使うことのほかに、アレルギーケアではストレスを与えないようにすることが大切です。

飼い主が常にイライラしていたり、犬にとって物理的、精神的なストレスが多い環境だと免疫力が落ちてしまうことがあるので、ストレスを与えないように注意してあげましょう。