犬にも貧血の症状が起こることがあります。身体の各器官に酸素を運ぶのに十分な赤血球を持っていない状態で、健康問題の症状になります。
症状が出ている場合には、きちんと獣医に連れて行き正確な診断と適切な治療を行なうことが大切です。
犬の貧血の症状
犬の貧血の症状としては、歯肉とまぶたの内側が白いもしくは青白い、無気力、息切れ、呼吸困難や頻脈などの症状が現れます。
潰瘍などの内部出血が原因である場合には、犬の便が非常に黒くなりタール状になることもあります。
重度の場合には心雑音と迅速な心脈が検出されるケースがあるほか、激しい運度をすることで倒れてしまう可能性も考えられます。
貧血の原因
このような症状が出る原因としては、ノミや鉤虫などの寄生虫、内傷や外傷、毒性や化学物質中毒などのほか、深刻な疾患である可能性もあるとされています。
深刻な疾患としては、自己免疫疾患、腸管や腎臓、膀胱の腫瘍、潰瘍やがんなどが考えられます。
このような病気である場合には、サプリメントだけで改善することは難しいため獣医で治療することが大切です。
サプリメントの与え方と注意点
疾患を治療している間の自然療法としてサプリメントは有効です。鉄分が多いハーブと肝臓の強壮剤の役をするハーブは貧血の犬に効果的だとされています。
役立つハーブとしては、鉄分を多く含んだイエロードック、養分が多いレッドクローバー、肝臓の強壮剤となるゴボウ、鉄分とカルシウムが豊富なラズベリーなどが良いとされています。
これらの成分を含んだサプリメントの与え方としては、ドライフードの中にかけて与えます。20分過ぎても食べない場合には下げます。
水以外のものを一切何も与えずに、忍耐強く繰り返していきます。臭いに神経質な場合には、規定量の半分程度の少量から始めて少しずつ量を増やしていきます。
また、ドライフードが食べられない場合にはウエットフードにドライフードとサプリメントを混ぜて与えてみます。それでも食べてくれない場合には、好む食材またはおやつに細かく切ってトッピングします。
どの方法でもダメな場合には、確実に投与するためには薬局で空カプセルを購入して必要量をその中に詰めて飲ませます。
しかし、注意点もありきちんと症状に合った成分のものを選び、過剰摂取にならないか注意をしていくことも大切です。
サプリメントの中には排出されるものである場合には問題ありませんが、体内に蓄積されてしまう成分もあります。
そのため与え過ぎずに用法用量を守って与えることが重要となります。