脳が問題でけいれんなどの症状が起こる発作のことを、てんかんといいます。体が一部ビクビクしたり、意識がなくなって倒れてけいれんする、などの症状を伴います。
ここでは、原因、発作が起きてしまった時の対処法、おすすめのサプリメントについて見ていきます。
原因は大きく分けて2つ
犬のてんかんの原因は、大きく分けて特発性(原発性)と二次性(症候性)の2つに分けられます。
特発性というのは、原因がわからないという意味で、検査をしても原因が特定できない時に診断されます。遺伝によって起こると考えられていて、犬のてんかんのほとんどはほとんどがこの特発性に分類されます。
ダックス、ビーグル、プードル、シェパード、テリア系、レトリーバー系はこの遺伝要素を持っていると言われています。
最近増えているのがダックスの特発性てんかんです。
一方、二次性は事故などの外傷による後遺症、脳腫瘍や脳炎や水頭症などの障害が原因で起こる症状です。
発作が起きてしまったら
基本的には発作を抑える抗てんかん薬で対処します。病気や障害が原因で起きている二次性の症状は、原因となっている症状を取り除いて対処することもあります。
発作が起きてしまったら、慌てずに対処することが大切です。
通常の発作で命を落とすことはまずありません。発作が止まらなくて何時間もけいれんし続ける場合には危険性が高いですが、通常ならけいれんがおさまるまで様子を観察するだけで大丈夫です。
舌を噛まないように無理にタオルなどを差し込もうとすると危険なので、犬の周りから危険物を取り除いて様子を見るようにしましょう。たいていは1分、長くても3分程度でけいれんは止まります。
サプリメントで症状を改善・予防
抗てんかん薬を飲んでいれば発作を抑えることはできますが、薬に頼らず自然療法を試したいという場合には、サプリメントを使うという方法もあります。
サプリメントでよく使われているのは、脳の機能を良くするのに必要なビタミンB1や、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの青魚に多く含まれる成分です。DHAやEPAは脳の炎症を回復させることもあり、これは発作の回数を減らすことと、認知症予防にもなります。
また、心を落ち着かせる作用があるハーブを使う方法もよく行われます。
セントジョーンズワートやトケイソウ、パッションフラワー、などは心を落ち着かせて感情を鎮めてくれるので、感情が高ぶりやすい犬の発作の回避に役立ちます。