悪性リンパ腫は血液のガンのことで、全身に広がる可能性があります。致死率が高く、現在の獣医学では治すのが困難と言われています。
ここでは、犬の悪性リンパ腫について、有効なサプリメント、生活上の注意点について見ていきます。

悪性リンパ腫

血液の中のリンパ球がガン化してしまうと、一ヶ所に留まらずに血液やリンパの流れに乗ってあちこちに広がります。増殖しながら犬の体に広がっていき、拡散していきます。
普通の腫瘍と違って、転移というよりも拡散する感じで広がるのが特徴です。
肺がやられたり、腸閉塞を引き起こしたりと、身体中に被害をばら撒きます。

どんな犬種でもかかりますが、高齢犬のゴールデン・レトリーバーは特に発症率が高いと言われています。
メイン治療は抗がん剤による治療で、さらにステロイド剤も併用することがあります。
かなり低い確率ですが、寛解することもあります。しかし、それも一時的でほとんどは再発してしまいます。

サプリメントで寛解を長引かせる

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再発してしまうのを食い止めて、寛解状態を少しでも長くすることが重要です。
そのために、サプリメントを使ってみてもいいでしょう。
免疫力を高めると寛解状態を長引かせられる可能性があります。

例えば、海藻のネバネバ成分であるフコイダンには、免疫細胞の要のNK(ナチュラル・キラー)細胞の働きを高めて、腫瘍への攻撃力を高めることができます
他にも、乳酸菌などに代表されるプロバイオティクスには、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らし、腸内環境を整えて免疫力をアップさせる効果が期待できます。

アガリクスはキノコの一種で、これにも免疫の活性化効果が期待されています。
フコイダン、プロバイオティクス、アガリクス、などは最近は免疫力の向上によいとして注目されてます。

犬用のものもあるので、サプリメントはぜひ犬用のものを使うようにしましょう。
ビーフ味など、犬が食べやすいように味付けされているものもあります。

生活上の注意点

犬と接する時には、飼い主が不安や悲しみの気持ちを持たないようにしましょう。
その感情が伝わってしまうと、不安になって免疫力が下がってしまう可能性があります。

とても辛いのはわかりますが、できるだけ笑って一緒にいられる時間を増やすことで、免疫力をアップできる可能性があります
動物病院や散歩仲間など、周りの人に積極的に協力してもらうことも大切です。長期戦を覚悟して、ゆっくり治療していきましょう。