人間と同じように、犬も健康を守るためには栄養バランスがとても大切です。
最近では、人と同じように動物用のサプリメントが大変注目されていますが、愛犬に何が必要なのか、どうやって選んだらよいのか悩んでしまうことがあります。

必要のないサプリメントを与えたり、過剰に与えたりすると、逆に体調を崩す原因になってしまう場合があるので、よく理解してから必要な物だけを与える事が重要です。

人間のサプリメントを与えても良い?

犬は、人間体の仕組みや内臓の働きが異なるため、必要な栄養素の量などが異なります。
ネギ類のように、人間にとっては安全であっても、犬の殻には良くない食べ物もあるので、人間用を犬に与える事は避けましょう

また、犬用であっても、薬を飲んでいる場合は飲み合わせや過剰摂取などに気を付けなければならないので、かかりつけの獣医師に相談してから与えるようにしましょう。

老犬に多いトラブル

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10歳以上の老犬や7歳以上のシニアに多いのが、皮膚や目、足腰のトラブルです。
毛がパサついていたり、ふけが多い場合や肉球がひび割れているときなどは、血行が悪くなったり、皮膚が老化たりしている場合が多いため、放っておくと皮膚病になってしまうことがあります。

また、目は、白内障になる場合が多く、目が白く濁った状態になり、視力が低下したり、視野が狭くなったりすることがあります。

老犬は、人間と同じように、ヘルニアや関節炎など足腰のトラブルが多くなってきます。
最近多い犬の肥満は、足腰のトラブルを早く生じさせる原因になるため、ダイエット用の餌に変えて、体重を減らすことも大切です。

老犬に必要な栄養素

老犬に多い皮膚のトラブルを予防するためには、不飽和脂肪酸や亜鉛、ビタミン類を補うことが良いと言われています。血行を良くすることも皮膚のトラブルを防ぐために大切なので、散歩や日光浴をさせることも大切です。

白内障などの目の症状を防ぐためには、抗酸化物質が効果的と言われていますが、食べ物からとることが難しい成分もあるため、ルテインやアスタキサンチン、アントシアニンなどをサプリで補うことがおすすめです。

老犬になると足腰が弱ってくる場合が多く、特に10歳を超えても長生きする犬が増えてきているため、足腰の老化を防ぐことはとても大切です。グルコサミンやコラーゲン、コンドロイチンや血行を良くするビタミンE、手足の末しょう神経を正常に保ち神経細胞を修復する働きがあるビタミンB群は、ヘルニアや変形性脊椎症によって神経に損傷がある場合には、積極的に補いたい栄養素です。