シニア犬になると、消化酵素の働きが弱ってきて、代謝酵素の力も一緒に下がってしまいます。不足してしまうと消化不良や栄養吸収不良を起こしてしまうので、シニアになったらサプリで補ってあげるようにしましょう。

ここでは、酵素が不足しているときに起こる症状、サプリメント、与えるメリット、について見ていきます。

消化酵素が不足すると・・

犬の消化酵素はすい臓で生成されています。自然の未調理の食品は、生きている酵素を含んでいます。なので、こういうものを食べている犬は、食物から摂取できる酵素が不足することはありません

しかし、缶詰など高熱で加工された食品は食物酵素が壊されてしまうので、食べてもそこから消化酵素を補うことはできません。そのため、すい臓で生成せざるを得なくなり、臓器に大きな負担がかかってしまいます。
すい臓だけではなく他の消化器系にも大きなストレスをかけて、食物がうまく分解できずに栄養不良になってしまいます。

また、うまく分解できていない状態で腸に入ると、腸内環境を悪くさせてしまうこともあります。その結果、お腹が腸内ガスでパンパンになったり、下痢、口臭や体臭が酷くなる、気力がなくなる、などの症状があらわれます。

他にも、免疫力が落ちたり、アレルギーにかかりやすくなったり、皮膚トラブルが起きたり、関節炎にかかりやすくなる、がんの発生率が高くなる、老化が早く進む、などの問題が起こります。

サプリメントで症状を回復

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消化酵素のサプリメントを食事と一緒に与えて使うと、消化吸収を助けるのに役立ちます
一方、代謝と全身の健康サポート目的で消化酵素のサプリメントを使うのであれば、食後1〜2時間後に与えるといいです。

食後に使うと、新しい細胞の成長を刺激したり、体を解毒したり、血液の流れを良くする、免疫力を強化する、未消化たんぱく質を除去する、などの効果が期待できます。
食事と一緒に与えると消化吸収が助けられて、食後1〜2時間に与えると全身の健康サポートに役立つということです。
目的に合わせて使うといいでしょう。

与えるメリット

すべての犬にサプリが必要かというと、そうではありません。
消化吸収能力が十分働いていて、質の高い生の食べ物を与えているのであれば、不足していない可能性が高いからです。

しかし、一般的に売られている餌だと不足する可能性が高いので、加工食を食べている犬や、シニア犬、体が弱い犬などには与えたほうがメリットがあるでしょう。