大型犬は8〜9歳、小型犬と中型犬は11〜12歳で、人間の65歳くらいの年齢になります。
人間の場合は70歳でもバリバリ現役という人もいますが、それでもほとんどの人は65歳あたりから身体機能に衰えがあらわれはじめます。
犬の場合も、大型は8歳、小型と中型は11歳に差し掛かかったら年齢のことも含めて体調管理してあげる必要があります。
ここでは、高齢犬に必要な栄養素、DHA(ドコサヘキサエン酸)について、老齢期の過ごさせ方について見ていきます。
どんな栄養素が必要になるか?
高齢犬になると、若い頃に比べて色々な栄養素が不足してきます。食が細くなって栄養不足になることもありますし、消化吸収能力が落ちて、食べたものがエネルギーに変わりにくくなってしまうこともあります。
まず、消化吸収能力を維持させるには腸内環境を整えることが大切なので、整腸作用のある乳酸菌のようなサプリを使うといいでしょう。
ほかには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維、なども意識して与えるようにしましょう。
脳機能の維持にDHA
DHAは、不飽和脂肪酸の一種で主に魚の油に含まれている成分です。
人間では生活習慣予防のためによく使われていますね。
DHAには、様々な健康効果が期待されています。血液の流れを良くして動脈硬化や認知症を防いだり、アトピー性皮膚炎を改善したり、脳を発達させたり、がんを予防したり、といった効果です。
老犬になると痴呆が出てきて、夜鳴きをし続けることがあります。夜鳴きのために飼い主が眠れなくなったり、近所とトラブルになってしまうこともあります。最終的には一緒にいられなくなることもあるなど、深刻な問題に発展しやすいです。
DHAはもともと脳内に存在している物質です。記憶力や学習力を司っている海馬に多いです。認知症になると海馬にあるDHAの量が減ってしまいます。
なので、これをサプリで補うことで認知症の予防や改善効果を期待することができます。
サプリだと効率よく多くの量を与えることができるので、食物から与えるよりも楽です。
老齢期の過ごさせ方
老齢犬になったら、静かに過ごさせてあげましょう。若いときに比べて寝ている時間が圧倒的に長くなりますが、それは体が休息を欲しがっているからです。
そして、体に無理のかからない範囲で散歩に連れて行って遊ばせてあげましょう。
歩くことで脳に刺激がいって、認知症予防になることもあります。
また、適度な運動はストレスの緩和と眠りの質の向上に役立ちます。