華奢な犬種は、膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼になりやすいです。膝のお皿の関節が外れてしまうことで、チワワ、パピヨン、など小型犬がリスクが高いです。
膝蓋骨脱臼の予防や改善には、サプリメントが効果を発揮してくれる可能性があります。

ここでは、膝蓋骨脱臼について、効果が期待できるサプリメントの成分について見ていきます。

犬の膝蓋骨脱臼とは?

膝蓋骨はモモの骨(大腿骨)にある凹みの中にはまっています。ここで動いて膝関節が屈伸して手足を動かしているのですが、膝蓋骨が凹みから外れてしまうことがあります。これが膝蓋骨脱臼です。

犬に多いのは、お皿が内側にずれる内方脱臼で、症状によってグレード1〜4まで分類されています。グレードは徐々に上がってしまうこともあり、グレード4になると自力での歩行が困難になります。

おすすめのサプリメント

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膝蓋骨脱臼を根本的に治すには、外科手術をするしかないと言われています。しかし、小型犬は関節が小さいですし、脱臼しやすいのは歳をとってからなので、手術に絶えられない状態の場合が多いです。
そこで試してみたいのが、サプリメントです。

関節の健康維持によいと言われているのは、グルコサミンとコンドロイチンです。
グルコサミンは軟骨構成の元になる成分で、これを原料にしてヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸といったムコ多糖類が作られます。これがタンパク質と結びついたものがプロテオグリカンで、これは軟骨の構成物質のひとつになります。

グルコサミンはカニやエビなどの甲殻類の外側の皮に含まれているキチン類を加水分解して抽出されます。山芋のネバネバ成分もグルコサミンです。

カニやエビなどを原料としているので、甲殻類にアレルギーのあるワンちゃんに使う場合には注意が必要です。グルコサミンを摂取することで、関節の部分の軟骨の機能を回復させて、脱臼の症状が改善される可能性があります。

コンドロイチンとは?

コンドロイチンは骨と骨の軟骨や関節のところで、潤滑油の働きをします。コンドロイチンはカルシウムを骨に定着させる働きもあるので、カルシウムと一緒に摂取すると骨粗しょう症の予防になります。
コンドロイチンはふかひれやオクラ、納豆などに含まれています。

グルコサミンもコンドロイチンも加齢によって減少してしまうので、高齢期に差しかかったら、予防としてサプリメントで与えておいてもいいでしょう。
ご飯に混ぜて使えるものが多いので、与えるのが比較的楽です。